Home | 製品紹介 | 薬剤管理システムの必要性 | ||||||
>>注射薬剤 取り扱いの現状 |
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院内に流通する数多くの注射薬剤の管理運用を、如何に間違いなく実行するかが重要な課題です。 特に「生物由来製剤」や「劇物」等に付いては、厚生労働省の通達などで管理運用と記録が要求され、この対策も重要な事項です。 更に「医療過誤の防止」に付いては、多大な労力と注意力が注がれ、この為に本来のプロフェッショナルな分野での能力発揮が殺がれる、或いはこの為の人員を確保する事が課題とも言われているのは御承知の通りです。 薬剤の管理運用そのものに付いても、無駄、非効率を解消し、適正でリアルタイムな仕入れ、在庫の管理、期限切れの把握、更には請求漏れや用途不明の撲滅 等は、病院経営健全化の最重要点です。 これらの諸問題を軽減、或いは解決する為に種々のシステムが模索され提案されて“試験的”に運用されつつ有りますが、全てに満足出来る“決定打”は、未だ現れていないと云うのが現状であります。 |
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>>何が問題なのか!解決方法は? |
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これらの問題点を解決する為に「コンピューター」を導入した多くのシステムが考案され発表されています。 確かにコンピューターシステムを導入すると、現場の負担は軽くなりますが、最も重要な「この薬剤は目的のものか」という「確認作業」は、現状では遺憾ともし難く、人間の注意力、即ち人間の“目”で確認するしか方法は有りません。 せっかく優れたコンピューターシステムを導入しながら、最重要な「確認」という作業に人間が介在しているので有れば、「何れは間違いが生じる」ものと考えざるを得ないのが妥当ではないでしょうか。この為に神経を使っていたのでは、コンピューターシステムを導入した意味がありません。 何故、コンピューターシステムを導入しながらも、最重要な“確認”と云う部分に人間が介在せざるを得ないのか…理由は単純!薬剤個々を コンピュータが自動的に認識する事が出来ない からに他なりません。 理由が判れば後は簡単、何らかの方法で、薬剤の一つ一つに「背番号…ID番号」を付けてやれば、コンピューターが自動的に読み取る(認識する)事が可能となって、人間の介在を排除する事が可能となり、現状の問題点が一挙に解決します。 更に、コンピューターが簡単に認識出来る事、取り扱いが容易である事、既存のシステムと容易にマージ(融合)出来る事等を考慮して、「ID番号をバーコード化して薬剤に貼り付ければ良い」と云う結論に至ります。 ※ 他に「二次元コード」とか「ICタグ」とかの方式が考えられますが、種々の条件を考慮すると、最も普及している「バーコード方式」が、現状では、最適と考えれます。 |
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>>薬剤個々にIDラベルが付くと… |
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最大のポイントは、
流通する多くの薬剤の中から、院内のあらゆる場所で特定の一本を自動的に抽出する事が可能になる事です。この事は非常に重要な意味を含んでおり、システム(ソフトウェアー)の構築次第で、医療過誤の完全防止はもちろん、薬剤の流通や運用の合理化、無伝票化、更には請求業務の自動化等、限りない可能性が展開します。何故なら、流通上の各ステージで「ID」を順次読み取らせる事により、薬剤一本一本の「履歴」がコンピューターに自動的に蓄積されて行くからで、後はこの履歴を加工する事により、如何様な要求にも応える事が可能と成るからです。 しかも「バーコード」と云う、既に一般的に普及してる手段を用いる事により、例えば、電子カルテ、患者認識システム(リストバンド)等の既存の機能と組み合わせる事により、より高度なシステムへ容易に発展させる事が可能となります。 院内の各所に配置する「自動読取/処理装置」を御用意しています。装置の上に薬剤を“サッとかざして”いただくだけで自動的にIDを読み取り、後はコンピュータが然るべき処理を自動的に代行します…お手間は掛けません。もし、然るべき品物で無い場合は、即座に警報を発します。 ※「ID方式」とは、文字通り薬剤一本一本に固有の符号を添付する事を云います。 同じ番号は二度と発生しません。 これにより膨大な数の薬剤の中から“特定の一本”を認識する事が可能と成ります。 |
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>>IDラベル付き薬剤を用いた「薬剤管理システム」のご提案 |
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院内で流通する“全注射薬剤”に付いて管理運用する事が本来で有りますが、これには電子カルテと連動した「物流管理システム」を中心とした、ソフト/ハード共に大掛かりなシステムが必要となり、一挙に導入するには“リスク”の高いのもとなります。 そこで! まず導入の第一段階として、薬剤室から定数出荷される部分、即ち、手術室やICU等の「定数保管」される場所向けに限定した「定数保管向けシステム」を御提案致します。当システムは、第二段階としての“病棟”を含めた“院内流通全注射薬剤”を対象にしたシステムへの移行を考慮したものです。 ここに示す「定数保管向けシステム」の運用方法は、あくまで“一例”に過ぎません。 運用上の詳細の決定は、導入病院殿の実情に合わせた方式に合わせたものが考えられます。 御注意 弊社は「バーコードラベルを貼り付ける為の装置、及びその周辺機器を提供する」もので有って、運用に関するソフトウエアー/ハードを提供するものでは有りません。従ってここに示すシステムの構築は、運用ソフトウエアーを開発し提供する会社殿の範疇となります。ここでは「IDコード付き薬剤を導入すると、この様な運用が可能である」との可能性を示すものです |
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>>薬剤室での定数保管場所向け出荷作業の一例 |
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(移動保管庫を用いる例) |
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>>輸送先(手術室)での作業の一例「定数保管場所」到着 |
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(移動保管庫を用いる例) |
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>>輸送先(手術室)での運用の一例 |
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「術式開始〜術式中の処置」 (移動保管庫を用いる例) 「術式終了後の処置」 (移動保管庫を用いる例) |
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>>モデルの導入で”何”が可能に成ったか |
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ここで、提唱モデルの導入で「何が可能になったか」をまとめてみましょう。 @ 院内に数ある「定数保管庫」に在庫されている多量の注射薬剤の全てが、コンピューター管理され、在庫状況の把握、不足補充の計画的手当、使用期限の把握、使用後の請求業務、履歴記録 等の“事務処理”が一挙に自動化/正確化されます。 A 薬剤一本一本に付いての「履歴」の全てが自動的に記録出来ます。この事は、厚生労働省通達の「生物由来製剤に関する取り扱い」に自動的に合致します。記録の“項目”に付いても、運用コンピューターの記憶容量の許す限り“幾らでも”必要に応じて増やす事が出来、しかも、記録事項は、薬剤室から出て行った後(ラベルにコードを印刷した後)での追加/変更が自在です。 B 手術室では、自動コードリーダーに“かざす”だけで、その薬剤の持つ固有データーを瞬時に表示する事が出来、緊迫した現場での「医療過誤の防止」に絶大な効果を発揮します。又、使用済みの注射薬剤が“自動カウント”されつつ記録されますので、事後の処理が簡略化(自動化)が可能です。 C 当初から「IDコード(番号)」を採用する事により、第二段階としての「院内全薬剤の運用自動化」に移行する場合に“骨格”を変更する事なくスムースに移行出来ます。例えば、個人向けに出荷された薬剤の“配送間違い”を自動警告したり、投与時の注意事項を自動表示したりする事も自在に成ります。更に、注射薬剤に止まる事なく、全院対象の「物品流通管理システム」導入時の骨格とも成り得ます。 これらの高度な機能は、個々の薬剤に「IDバーコード」が存在するが故に可能と成ります。 |
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>>病院殿側でのIDラベル貼付 |
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医療過誤の防止と薬剤管理の効率化の為に、厚生労働省の音頭で薬剤統一コードの採用が推奨され、薬剤メーカーサイドでもこれの検討委員会が作られて、バーコード方式を採用した統一コード検討の機運に有ります。
しかしながら、全ての薬剤メーカー(海外も含む)が参加しないと意味が無く、現実に実用になる統一コードが末端まで普及するには、まだまだ相当な年月が必要で有ろうと云われています。 更に、現在検討されているのは、あくまで「ロット管理」の思想で有って、一本一本を特定してその履歴を追跡する目的には使えません。つまり病院殿側の要求とは根本的に思想が違っています。ロット管理方式とは、例えば梱包箱単位で番号を付ける方式で、複数の薬剤が同じ番号を持つ事となり、これでは一本一本の履歴は作れません。 唯一、諸条件をクリアーする手段として、読み書きが可能な「RAM型ICタグ」の採用が考えられ、これを薬剤メーカーサイドで薬剤一本一本に添付して来る様になると、一挙に病院殿側の負担は軽減します。但し、ロット管理型バーコード方式でも実用化がいつ頃か判然としない状況で、更に問題の多いICタグ方式が近々の内に実用に成るとはとても考えられません。 こうした現状に於いて完極的な追跡システムを構築するには、各病院に薬剤が入荷してから、データーを附加する独自の機能を持つ事がどうしても必要です。 待った無しの医療現場に於いては病院殿サイドで自衛するしか無い。即ち「ID方式バーコード」の採用と運用しか無いと考えます。 |
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